レファレンスってなんだろう?
先日、とあるA図書館で、レファレンスをお願いしてきました。そこでふと、レファレンスってなんだろう(´・ω`・)?と感じたので、まとめてみました。
困ったときのウィキペディアさんによると、
ということらしいです。
で、実際の図書館でレファレンスを使って調べられる(サービス)ことは下記のものらしいです。
ちなみによく注意書きにあるのは、「医療、法律、人生などの相談、美術品鑑定、調査・研究の代行、学習課題の解答などが受けられません」ってことです。
上記を踏まえて、私がレファレンスでお願いしたのは「社内コミュニケーション活発化で業績アップした事例を調べたい」ということです。ガチでコレ聞きました。特定可能です。
レファレンス担当の方がまず行ったヒアリングは「何かもう調べていらっしゃいますか?」と聞かれたので、下記のように答えました。
「ビジネス・コミュニケーション白書というものがあるので、まずそれがどちらに行ったら見られるか調べていただきたいです」
ここの図書館は所蔵していないことは事前に調べていたので、とりあえずどこへ行ったらいいのかだけ聞きました。 レファレンス担当の方はまず、23区内で借りられる場所を探してくださいました。
ありませんでした。
ありませんねと報告されました。
レファレンス終わったよヾ(*´∀`*)ノキャッキャ まあそれは冗談にしても、23区内でなくとも、都内ならまあ移動可能です。埼玉方面だって行こうと思えば行けます。
いやその前に、私が23区内以外でも探して欲しいかどうかの確認してほしかったと思いました。
ちょっとびっくりしましたが、「どこに行ったら見られるか探してください」とお願いしました。
で、探してもらった結果、大阪でなら見られるとのこと。とりあえず今は大阪までは行けませんので、白書は諦めました。
次からが本題です。「社内コミュニケーション活発化で業績アップの事例」について調べたい。
レファレンス担当の方はまず、
あまりに事例がなく、私もレファレンス担当の方も困ってしまいました。
でも正直、「これってレファレンスか?」と違和感がありました。
レファレンス担当の方は私の言った「社内コミュニケーション」にこだわりすぎていて、シソーラスというか、言葉を広げることをしていませんでした。
検索されていたデータベースも、全て利用者が利用できるものだけでしたので、これなら自分で検索してしまったほうが早いと感じてしまいます。
社内コミュニケーションならなんでもいいとは伝えていたのですが、「社内コミュニケーション」という単語でしか検索してもらえず、例えば「モチベーションアップ」とか「飲みニケーション」とか「インナーブランディング」とかそういう単語を広げて貰えれば(あるいは広げてもいいのか確認してもらえれば)もっと探しやすかったのではないかと思います。
私自身も図書館情報学を学んでいたこともあり、そう言った広がりってレファレンスで必要じゃないのかなあ?とちょっと思っていたり。まあ、学んでいたなら自分で探せよってことも言えますが、図書館員が検索することの意味が見えてこないなと思いました。
とはいえ、図書館で働いたことがないのでわかりかねますが、普通のレファレンスってこういう感じなのかな? あまり求めすぎるとサービス過剰・クレーマーな感じで図書館員の負担になるのか?
あと、このA図書館に来館したのは、実はこの図書館自体が社内コミュニケーションのある取り組みで来館者が増えたという実績を持っていたからなのです。
赴任されたばかりなのか、その事にも触れられなかったので一応「自館の新聞記事とかは集められてますか」と尋ねたところ「持っていない」とのこと。残念(´・ω・`)でもこれは仕方ないですね。
結局こちらから「インナーブランディングに関する資料を全て欲しい」と頼み、検索してもらい、本を用意して頂きました。
ぶっちゃけ利用者がレファレンスについて語るとか意味わかりませんが、でも利用者としては「利用者と会話して、探したいことを理解すること」が良いレファレンスだと思います。
実際に自分が「良いレファレンス」と思ったのが、B図書館へ行った時のことでした。
B図書館でレファレンスを利用し、「釣りガールについて調べたい」(ムチャぶりばかりでマジ申し訳ない)とお願いしたところ、レファレンス担当の方はとりあえず釣りガールについて調べてくれ、「釣りガールの資料はないのですが、鉄子や山ガールの本があるので参考にされては」という提案をしてくれました。(盲点だったのでホント助かりました)
その後、鉄子や山ガールの資料を用意してくださり、そちらを読んでいると、後から「難しいかもしれないが、こういうのもある」とちょっと釣りに関する専門書的なのを持ってきてくれました。
時間があったので探してくれたのかもしれませんが、きちんと探したいことに対して向きあってくれるレファレンスっていいなあ、と利用者視点からは思うのです。
夜明けの図書館みたいにがっつり答えを探してよ!とまでは流石にサービスを求め過ぎだと思いますが、それでもB図書館のように利用者の調査(アイディア?)の可能性を広げてくれるようなレファレンスだったら今後も利用していきたいと感じました。
まあ、図書館員さんには「忙しいからそんなのできない」とか怒られちゃうかもしれないんですが。
参考:
図書館のレファレンスは何故メジャーにならないの? - Togetter
図書館のレファレンス談義 - Togetter
■レファレンスってどこまでがレファレンスサービスなんだろう?
困ったときのウィキペディアさんによると、
レファレンスサービス(reference service)とは、図書館利用者が学習・研究・調査を目的として必要な情報・資料などを求めた際に、図書館員が情報そのものあるいはそのために必要とされる資料を検索・提供・回答することによってこれを助ける業務である。また、需要の多い質問に対して予め、書誌・索引などの必要な資料を準備・作成する作業もこれに付随した作業であると言える。レファレンスサービス - Wikipedia
ということらしいです。
で、実際の図書館でレファレンスを使って調べられる(サービス)ことは下記のものらしいです。
- 図書館で資料を所蔵しているかどうか。あるいは所蔵している図書館を調べる。
- 事実調査(ことばや事柄に関する調査)
- 専門情報機関等の紹介
- 調査に必要な文献の調査・紹介してくれる。
- 書名、著者名などの調査。
ちなみによく注意書きにあるのは、「医療、法律、人生などの相談、美術品鑑定、調査・研究の代行、学習課題の解答などが受けられません」ってことです。
上記を踏まえて、私がレファレンスでお願いしたのは「社内コミュニケーション活発化で業績アップした事例を調べたい」ということです。ガチでコレ聞きました。特定可能です。
レファレンス担当の方がまず行ったヒアリングは「何かもう調べていらっしゃいますか?」と聞かれたので、下記のように答えました。
「ビジネス・コミュニケーション白書というものがあるので、まずそれがどちらに行ったら見られるか調べていただきたいです」
ここの図書館は所蔵していないことは事前に調べていたので、とりあえずどこへ行ったらいいのかだけ聞きました。 レファレンス担当の方はまず、23区内で借りられる場所を探してくださいました。
ありませんでした。
ありませんねと報告されました。
レファレンス終わったよヾ(*´∀`*)ノキャッキャ まあそれは冗談にしても、23区内でなくとも、都内ならまあ移動可能です。埼玉方面だって行こうと思えば行けます。
いやその前に、私が23区内以外でも探して欲しいかどうかの確認してほしかったと思いました。
ちょっとびっくりしましたが、「どこに行ったら見られるか探してください」とお願いしました。
で、探してもらった結果、大阪でなら見られるとのこと。とりあえず今は大阪までは行けませんので、白書は諦めました。
次からが本題です。「社内コミュニケーション活発化で業績アップの事例」について調べたい。
レファレンス担当の方はまず、
- 図書館の蔵書検索で「社内コミュニケーション」で調べてくださり、図書が1冊あることを報告してくれました。
- 23区内図書館でいくつか図書がありますと報告してくれました。
→ここで私が「館内で見られるものにしてください」とお願いする。 - CiNiiで調べてくれ、いくつか論文があることを報告してくれました。
→CiNii内で閲覧可能なものは?と聞くと0件でした。また、館内で所蔵しているのも0件。 - 新聞DBで検索してくれましたが、見つかりませんでした。
- アイディアが出尽くしたのか、レファレンス担当の方、「ないですねえ。ないですねえ」と困りまくっている。こっちも申し訳なくなってくる。
あまりに事例がなく、私もレファレンス担当の方も困ってしまいました。
でも正直、「これってレファレンスか?」と違和感がありました。
■レファレンスに求めすぎ?
レファレンス担当の方は私の言った「社内コミュニケーション」にこだわりすぎていて、シソーラスというか、言葉を広げることをしていませんでした。
検索されていたデータベースも、全て利用者が利用できるものだけでしたので、これなら自分で検索してしまったほうが早いと感じてしまいます。
社内コミュニケーションならなんでもいいとは伝えていたのですが、「社内コミュニケーション」という単語でしか検索してもらえず、例えば「モチベーションアップ」とか「飲みニケーション」とか「インナーブランディング」とかそういう単語を広げて貰えれば(あるいは広げてもいいのか確認してもらえれば)もっと探しやすかったのではないかと思います。
私自身も図書館情報学を学んでいたこともあり、そう言った広がりってレファレンスで必要じゃないのかなあ?とちょっと思っていたり。まあ、学んでいたなら自分で探せよってことも言えますが、図書館員が検索することの意味が見えてこないなと思いました。
とはいえ、図書館で働いたことがないのでわかりかねますが、普通のレファレンスってこういう感じなのかな? あまり求めすぎるとサービス過剰・クレーマーな感じで図書館員の負担になるのか?
あと、このA図書館に来館したのは、実はこの図書館自体が社内コミュニケーションのある取り組みで来館者が増えたという実績を持っていたからなのです。
赴任されたばかりなのか、その事にも触れられなかったので一応「自館の新聞記事とかは集められてますか」と尋ねたところ「持っていない」とのこと。残念(´・ω・`)でもこれは仕方ないですね。
結局こちらから「インナーブランディングに関する資料を全て欲しい」と頼み、検索してもらい、本を用意して頂きました。
■じゃあ、良いレファレンスって具体的に何よ?
ぶっちゃけ利用者がレファレンスについて語るとか意味わかりませんが、でも利用者としては「利用者と会話して、探したいことを理解すること」が良いレファレンスだと思います。
実際に自分が「良いレファレンス」と思ったのが、B図書館へ行った時のことでした。
B図書館でレファレンスを利用し、「釣りガールについて調べたい」(ムチャぶりばかりでマジ申し訳ない)とお願いしたところ、レファレンス担当の方はとりあえず釣りガールについて調べてくれ、「釣りガールの資料はないのですが、鉄子や山ガールの本があるので参考にされては」という提案をしてくれました。(盲点だったのでホント助かりました)
その後、鉄子や山ガールの資料を用意してくださり、そちらを読んでいると、後から「難しいかもしれないが、こういうのもある」とちょっと釣りに関する専門書的なのを持ってきてくれました。
時間があったので探してくれたのかもしれませんが、きちんと探したいことに対して向きあってくれるレファレンスっていいなあ、と利用者視点からは思うのです。
夜明けの図書館みたいにがっつり答えを探してよ!とまでは流石にサービスを求め過ぎだと思いますが、それでもB図書館のように利用者の調査(アイディア?)の可能性を広げてくれるようなレファレンスだったら今後も利用していきたいと感じました。
まあ、図書館員さんには「忙しいからそんなのできない」とか怒られちゃうかもしれないんですが。
参考:
図書館のレファレンスは何故メジャーにならないの? - Togetter
図書館のレファレンス談義 - Togetter